部分的には分かる
- 水野 涼子

- 2024年9月24日
- 読了時間: 2分
文法はちゃんと勉強してるのに、長文になると読めない。というお悩みを聞くことがあります。
真面目に文法を勉強する高2の女の子がいました。
彼女からは、学校の進度に合わせて教えてほしいというご要望だったので、学校教材の目次通りに進めていました。
時制、受動態、助動詞、仮定法、不定詞、動名詞、分詞って一般的な順番です。
彼女は一つ一つを順調にマスターして、学校の定期テストでは高得点が取れていました。
しかし、英検とか模試を受けるとまったく数字が伸びませんでした。
つまり初見の長文が読めないのです。
なぜなら、文章の中のパーツについては教わっていても、全体の構造を教えられてないからです。
英語の文章は、節という主語動詞を含む袋のようなものが、さまざまに組み合わさってできています。
だからこの仕組みを知らないと読めるわけがありません。
学校でもずっと後になってから、接続詞と関係詞を扱う時期が来たわけですが、やっぱり、接続詞なら接続詞だけ、関係詞なら関係詞だけっていう教え方なので、これらがどう違うのかとか、文中での役割の違いという視点がなかなか育たないです。
私の授業ではまず、節とは何かという切り口から、英文の全体像を先にお見せしています。
それから細部のパーツを埋めるように文法を導入してゆきます。
これは教える側にとってもやり易く、教えられる側にとっても自然な流れを作れると考えています。
ジグソーパズルの出来上がりの絵を知らずに、ピースだけ渡されるのは面白くありませんし、むしろ苦痛です。
いま自分は何を作っているのか、分かっている状態でピースを埋めていく作業であれば、多くの子が楽しく取り組むことができるでしょう。
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英語のオンライン家庭教師
水野涼子です。
高校・大学の入試・受験対策、定期テスト対策など、
塾講師と家庭教師を通して25年間サポートをしてきました。
難関校を目指す受験対策の経験も豊富です。
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